恐怖!シドニーのバス事情
電光掲示板もアナウンスもない
私が初めてシドニーにきて、まだ間もない頃、QVB(クイーン・ヴィクトリア・ビルディング)というショッピングセンターに行くために、この国の恐怖のバスの仕組みなど何も知らずバスに乗りました。
乗車してまず最初、電光掲示板を捜してみましたがそんなものはありません。
そして頑張ってアナウンスを聞こうとして耳をすませていましたが、それもありません。
そうこうしていると、次のバス停(Bus stop: バスストップ)で降りますのボタンが乗客によって押されました。
完全に謎です。
次のバスストップがどこかわからないのに何故ボタンが押されたのか。
そして今自分がどこにいるのか。
周りの人に聞けば良いのだけれど、当時は英語が流暢に話せないのが恥ずかしくて、それもできない。
こんな状況に耐え切れず、泣きそうなの堪えながら、乗り続けたのを今でも覚えています。
バスの系統を確認して乗ったはずなのに、15分ほどで着くはずが、30分経ってもいっこうに着く気配がありません。
外をみているとシドニー中心部(こちらではCity: シティと呼びます)に向かっているというよりは、だんだん田舎に向かっているような気がしてついに降車しました。
スマホの充電も切れていてどうすることもできず、途方にくれ、そのバスストップから少し離れたところで泣いてしまったんですよ。(←バス車内やバスストップは人がいるからって必死でこらえていた私、ただの強がりw)
隠れて泣いていたつもりなんですが、前から歩いてくるおじいさんがそれに気づいて、「どうしたの?大丈夫?」って言ってくれて、
私はたどたどしい英語で地図を見せながら「迷った。QVBに行きたい」って伝えました。
それがその時出てきた精一杯の言葉でした。
そうするとおじいさんは状況を把握してくれたのか、反対側のバス停に私を連れて行き、QVB行きのバスの系統(数字)を教えてくれました。
言われたとおり、そのバスに乗ると無事QVBに着くことができ、待ってくれていた友人にそれを話すと爆笑されて、
電光掲示板もアナウンスもないから、土地勘がないなら、
自分で地図やGPSを目で追っておくしかない
という衝撃の事実を知らされ、それ以降、今でもバスに乗るのがトラウマの私です。
きっと初めてなら誰もが不安になるこんなシドニーのバス事情ですが、
きちんと下調べをして乗れば、シドニーでは電車よりも便利ですので、
私のようにならないためにも前もって準備してくださいね!